工学教育における新しい選択肢 ― Speeduinoで学ぶECU開発

こんにちは、由元ガレージの由元です。
私たちはオープンソースECU「Speeduino」を扱っていますが、単なる改造ツールや趣味のための機材ではなく、教育機関における実習教材として大きな価値がある のでは?というご提案です。

なぜECUを教材に?

現代の自動車は電子制御なしでは成り立ちません。ECU(エンジンコントロールユニット)は、燃料噴射・点火制御等のエンジンを回すための主な制御から、車の機能向上のためのVVT制御、加給圧制御等、センサーやデバイスの数に応じてハードやソフトがある、自動車工学、電子工学、情報工学の知識が融合する領域です。
しかし純正ECUはブラックボックス化されており、学生が内部を理解することは困難です。

Speeduinoは、電子工作では有名は汎用マイコンボード「Arduino」の拡張ボードです。
Arduinoに関する情報はネット上にたくさん出ているし、書籍も多数出ています。
また、Speeduinoはオープンソースであり、回路図もソースコードも公開 されています。教育現場で扱うには理想的な教材です。

Speeduinoを使うことで学べること

教育機関の実習に導入することで、学生は以下のような実践的スキルを得ることができます。

ハードウェア:センサー信号の取り扱い、ドライバの回路設計、基板設計、ICの理解

ソフトウェア:Arduinoベースでの制御プログラム、燃料・点火マップの演算処理等、

フルコン化:ECUを実車へ実装。車体ハーネスの理解。入出力や通信の理解

実験スキル:データロガーや空燃比計を活用した検証、問題解決のアプローチ、開発スキル

これは単なる「授業」ではなく、学生が手を動かし、自ら設計と実装を経験する学習 になります。

実習での活用イメージ

自動車工学科:エンジンと接続し、燃料噴射や点火制御等、メカトロニクス技術を体験

電子・情報系学科:回路設計やプログラミング課題としてECU開発を実践

卒業研究:カーボンニュートラル燃料への対応、制御アルゴリズム改良、IoTとの連携など応用テーマに発展

Speeduinoはオープンで拡張性が高いため、学科や研究テーマに応じて自由にカスタマイズ可能です。

未来のエンジニアを育てるために

自動車業界は、カーボンニュートラル燃料への対応、EV化・自動運転化と大きな変革期にあります。
こうした時代に求められるのは「自分で作り、検証し、応用できるエンジニア」です。Speeduinoを使った教育は、まさにその素地を養うのに適しています。

由元ガレージは、教育機関向けに教材化の相談も承っています。ぜひカリキュラムの一部としてご検討ください。