ECU フルコン化で何が出来るか?
こんにちは。由元ガレージ監督の由元です。
今回は「フルコン化で何ができるか?」というテーマでお話しします。
車の「ECUチューニング」や「コンピューターチューニング」に興味を持つ方なら、一度は耳にしたことがある「フルコン化」。
でも、実際にフルコン(フルコンピュータ)を導入すると、どんなことができるのか、なぜ必要なのか、更には「ECU書き換え」と異なる点を具体的に説明できる方は意外と少ないかもしれません。
ECUは、料理で言えば“調味料”
まずECUとは、エンジン・コントロール・ユニットの略で、燃料や点火時期を含むエンジンのあらゆる動きを制御する存在です。
私はよく、「ECUは料理で言えば“調味料”」と例えます。
いくら上質な食材(=エンジン)を使っていても、味付けが合っていなければおいしくならない。逆に、素材が同じでも調味料や調理法次第で、まったく違う料理に仕上がる。
ECUもまさにそれと同じで、車の味付けを決める重要なパーツなんです。
ECUを知らずにエンジンのチューニングを語るのは、調味料を知らずに料理を語るようなものです。
この食材(パーツ)が美味しい(良い)という話は沢山ある一方で、味付け(セッティング)のことはよくわからない、みたいな話をよく聞きます。
せっかく料理に興味があるなら、出来合いの者を買うだけでなく、自分で色んな味付けを試せる方がよくないですか? 自分で食べるなら別にプロ級の味付けである必要はないのです。料理そのものが楽しめるのと同様にエンジンをいじることの幅が広がります。
例えるとECU 書き換えは調味料の分量調整、フルコン化は調味料を自由に選べるくらいの自由度の差でしょうか。
ハードチューンにフルコン化は必須
排気量をアップしたり、圧縮比を変更したり、ターボを装着したりといった本格的なエンジンチューンを行った場合や、カーボンニュートラル燃料やエタノール燃料を使う場合、ノーマルECUでは対応しきれないのが現実です。純正ECUはノーマルエンジンに合わせて最適化されているため、エンジンの性能が変わってしまった場合、セッティングがずれます。最悪の場合、エンジンを壊してしまうリスクもあります。
フルコンを導入すれば、エンジンの仕様に合わせ自由自在にセッティングできます。だから、ECUチューニングはハードなチューニングというイメージがあるのかもしれませんが、そんなことはありません。
エンジンノーマルでもフルコンは有効!
フルコン化で出来ることをお伝えします
燃費アップから、ミスファイヤリングまで
「エンジンノーマルだし、フルコンなんてオーバースペックでは?」という声もあります。
ですが、ノーマルエンジンであっても、フルコンは十分に効果を発揮します。
ECUだけでパワーが上がることはないですが、たとえば、エアフロを取っ払い、Dジェトロ化、α-N化によりスロットルレスポンスを鋭くしたり、吸気レイアウトの設計の自由度を増したり、空燃比を薄めに設定して燃費を稼いだりできます。この制御方式まで変えられるところや、純正ではないセンサーやデバイスが使えるところがフルコン化の特徴でもあり、ノーマルECUのデータ書き換えだけでは難しいところです。
由元ガレージのビートもエンジンはノーマルですが、フルコン化することで燃費アップを実現しています。
他にも、色んな機能があります。
例えば、燃費は悪くなりますが、減速時の燃料カットをやめ、マフラーから火を噴かせるようなミスファイヤリングや故意的なアフタバーンとかのバブリングも可能。
レブリミットは自由に設定可能。また通常レブリミットにあたると燃料カットですが、ノッキング防止のための点火カットにすることも可能。
「あの車、マフラーから火を出してるから、相当いじってる…」みたいな話を聞いたことがありますが、点火カットして更に燃料を濃くしてあげれば、マフラーで燃料が燃えて火を吹きますよ。ノーマルエンジンでもそんな演出が出来ます(笑)※
※やり過ぎると触媒が解けるので要注意。地球環境には悪いし燃費も悪いので、その辺は、自己責任でお願いします。
他にもECUが独自に持っている制御があります。Speeduino ECUもクラッチスイッチを使うとこで、ローンチ制御や、アクセル踏んだままシフトアップできるフラットシフト制御を備えています。
このように、フルコンは、ノーマルECU にはない制御を持っていたり、それを使用するかどうかまで自由に決められるところや、書き換えをユーザーの手で自由に出来て、中身が明らかであることが特徴です。
Speeduinoであればわずか数万円でこれらの機能が手に入り、市販車では味わえない、「自分だけの味付け」ができるのです。セッティングインターフェースであるTunerStudioでデータのモニタリングやロギングも可能。
またビートのような旧車の場合、純正ECUの寿命や補修部品の問題もあり、フルコンに置き換えることで現代的な制御が可能になり、トラブル回避にもつながります。
SpeeduinoECUは由元ガレージのECショップでも販売しています。
最後に
フルコン化そのものはパワーアップ手段ではありません。
パワーや性能はエンジンの仕様で決まります。その性能を発揮させるのがECUです。
車のキャラクターや乗り味そのものを、自分の手で「味付け」できる世界です。
由元ガレージでは、SpeeduinoのようなDIY向けフルコンを通じて、より多くの人がクルマと深く向き合えるようサポートしています。
「自分だけのレシピで走らせる」そんな体験を、ぜひ味わってみませんか?
ご質問やご相談はお気軽にどうぞ。
由元ガレージでは、あなたの「走りの理想」の実現を全力でお手伝いします。



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