空力を馬力(ps)に換算してみました



 空力改善の効果についてイメージが沸くように、空力と馬力の関係について考えていきます。

 Cd値や前面投影面積、馬力に関する情報はたくさんあるので詳細は省きますが、どのような関係性があるのか理解することで、例えば空力パーツの効果等が多少イメージできるかと思います。

 ということで、各車速の空気抵抗を計算し、馬力に換算する式をエクセルに入れグラフを作成しました。



 各車種のCd値は0.35、タイヤ等の転がり抵抗は15kgf、環境は1気圧25℃として算出しています。
 各車種の前面投影面積の差が空力差になり、それを馬力換算にすとどれくらいになるか?を表した図です。

 簡単に言うと、馬力に対する最高速度がどれくらいかを見るグラフです。
 ビートやトゥデイの軽自動車のボディで160(km/h)出すのに60(ps)程度必要ということなので、実態と大体は合ってるかと思います。

 これを見ると、100(km/h)で巡行する際、SUV(フリードクロスター)と軽自動車は、空力差だけで、5(ps)程度の差があることが分かります。
 ビートとトゥデイも前面投影面積に差があり、その差は100(km/h)で2馬力程度、150(km/h)なら5(ps)相当の差になって現れます。

 空力の影響は車速の二乗に比例します。
 車速が高い領域では、いかに空力の良い車が有利かわかりますね。

 最近、エアロフィンプロテクタやボディコーティング剤等の空力関係の紹介がたくさんありますが、効果は実際どうなんでしょう?
 フィーリングが良くなったとか安定性が増した等の抽象的は評価はありますが、Cd値が○○%改善されて、最高速が○○km/hに上がった、っというような具体的な数値は見たことがないです。
 もし、テストコースや風洞実験装置で数値化できる人がいたら是非お願いします。

 200(km/h)超えると、ちょっとした空力の差が数十馬力の差に相当しますので、とても重要なアイテムになりますが、40~60(km/h)の街乗りでは?

 参考になったでしょうか?