K4GPの燃費

　公式HPに「K4-GPは通常のレースとは違い、限られた燃料でいかに燃費良く走るかを競う《エコラン競技》である」っと書かれていますが、果たしてそうなのでしょうか？

　エコランというと、細～いタイヤを履いた車両で、速ゆっくり加速したり惰性で走ったりしながら燃料消費を抑え、一番燃費が良い車が勝ちという競技が一般的。この競技でのトップクラスの燃費は3000(km/Ｌ)を超えるそうです。

燃料消費の上限があるレースをエコランというのであれば、F1やWEC等の殆どの上級レースもエコランの一種ですね。
　　
　但し、燃費を競う競技でなく、燃料消費の上限規定の範囲で速さを競うレースです。
　K4GPも、F1やWEC等のトップカテゴリーに比べると燃料消費の上限が厳しくて平均速度は抑えられますが、速さを競うレースという本質は同じです。

　では、各々の燃費がどれくらいかというと、以下の通り。

　まず、F1やWEC等のトップカテゴリーは、ざっくりですが、1時間に100リッターしか燃料が使えないので、平均馬力は400~500(ps)、「最大馬力は600~700(ps)くらいに抑えないと完走できないよ」っというレベルの話になります。
　燃費は平均車速によりますが、だいたい2～3(km/L)のイメージ。

　一方のK4GPはもっと厳しくて、1時間に8リッターしか燃料が使えないので、「平均馬力は35~40(ps)、最大馬力55(ps)くらいに抑えないと完走できないよ」っというレベルの話になります。
　燃費は平均車速によりますが、だいたい10(km/L)のイメージ。
　だから財布にも地球環境にもやさしい。

　せいぜい60(ps)程度の軽自動車なので、そりゃ600(ps)のマシンに比べたら速度は遅いもしれませんが、勝ちを目指すなら、軽量化、空力改善、足回り等のセット、エンジン燃費率の改善、ギヤ比の最適化等、車両開発が必要な点や、より速いドライバーが必要といった点は同じです。

　これだけの本格的は要素を持った軽自動車のレースはK4GP以外にないのではないでしょうか？
　
　これを見てK4GPに興味を持っていただけたら嬉しいです。