クラッシュからの復帰 第1話 箱替え

 こんにちは、監督の由元です。
 ゴールデンウィークは楽しく過ごせたでしょうか?
 
 前々回のブログ記事「2024K4GP冬の7時間耐久」でお伝えしたクラッシュした車の、復活までの道を書いていこうと思います。
 
 ゴールデンウィーク中に集中して箱替え作業を実施しました。
 通常、クラッシュ後は、修理や買い替えでいくらになるか?というのが頭に浮かぶと思いますが、自分で車を組み立てることができれば、ラジコンやプラモデルの感覚で、使える部品を使ってフレームを交換するという選択肢ができます。
 そして、今回、まさにそのフレーム交換作業を実施しました。
 この記事が、皆さんの参考になれば幸いです。

 クラッシュした車は、主に前が破損していますが、ドアが開き辛かったり、ボディ全体が曲がっており使用不可。
 雨でスピードがそれほど出てないにしても激しい損傷です。ドライバーが無事で何より。
 箱(ボディ)を探していたところ、ドライバーでもあるカルロス本田さんが代表を務めるFK-TECに、長期保存中のボディがあるとのことで、譲っていただきました。本当に感謝です。

クラッシュしたビート

譲っていただいたボディ

4/30~5/1 ボディ搬送

 ボディが広島にあるとのこと。由元ガレージの本拠地は群馬県前橋市ですので、誰がどうやって持ってくるかがしばらく課題でしたが、ゴールデンウィーク前半にようやく搬送することができました。

広島のFK-TECから搬出。

愛知で積み替え。

愛知から群馬へ。

5/2~3 ボディメンテ

 比較的程度の良いボディでしたが、到着してみると、謎の油やホコリ、またいくつか部品が残っており、メンテナンスが必要でした。
 特に油が付いたアンダーコート剥がしが大変で、まる2日間と思いのほか時間がかかりましたが、根気よく作業し最終的には各部の塗装をして綺麗なボディになりました。

アンダーコート剥がしや洗車から。中世洗剤、ガソリン、大量ブレーキクリーナーを使ってお掃除。

フロアや塗装がはげた箇所を缶スプレーやペンキで塗装。

5/4~5 部品移植

 ボディが奇麗になった後、2日間かけてひたすら部品移植。ドアやトランクの外装、足回り、エンジン、ダッシュボードやメーター、ハーネスすべてを新しいボディに移植します。走るため以外の部品がないため部品点数が少なく、作業性が良いのはレース仕様ならでは。チームメンバーで手分けしながら非常に効率よく勧められました。

車を並べ、外した部品をすぐに新しいボディに取り付けます。

当然エンジンも載せ替えます。この機会にタイミングベルトやプーリーを交換しました。

ボンネットもFRPを貼り修復。FJ1600時代のカウル修理の技術がここで役立ってます。(なぜカウルを修理したかは秘密)

5/6 自走

 自走できる状態になりました。まだまだやることはありますが、なんとか夏のレースには間に合いそうです。
 いままでのボディはすべて部品が外され、鉄として再利用されることでしょう(笑)

車っぽくなりました。窓ガラスはまだ載せてるだけです。(実は交換の途中でヒビが入ってしまいました…)

内装はほぼ完成。レース車なんで最低限の装備。

クラッシュしたボディ。全ての部品が外されました。いままでありがとう!
( ;∀;)

最後に

 いかがだったでしょう。作業場所を確保し数人で作業すれば、比較的短期間で箱替え作業がここまでできます。
 チーム員で協力しながら作業し、楽しく且つ充実したゴールデンウィークになりました。
 
 作業する際は、安全面に十分注意する必要がありますが、自分達で組み上げた車をサーキットで走らせるのはホントに楽しいです。
 
 この記事を見て、箱替えや、車をボディから作ることに興味をもっていただけたら嬉しいです。

 続く