BSFC=燃費率(g/ps・h)から燃料消費量(L/h)を計算する方法

 意外と知られていないエンジンの効率を表す数字、BSFC=燃費率(g/ps・h)を使った燃料消費量(L/h)の計算方法を紹介したいと思います。

 燃費率というと専門的な言葉のイメージがありますが、下図のとおり、馬力やトルク同様、一般公開されてる性能曲線図に載っている数値です。
  (「BSFC 燃費率」で検索すると情報はたくさん出てくるので詳細は割愛)
 
 燃費率は、値が小さいほど少ない燃料で馬力を出せることになるので、効率が良い、つまり燃費が良いということになります。

  例えば、2台の同じ重量、同じ形状の車に、各々1000ccと2000ccのエンジンを積んだとします。1000ccエンジンの全開加速と、2000ccのエンジンでアクセル半分開けた状態で同じ加速をさせるのとでは、どっちが使う燃料が少ないか答えられますか?
 この場合、発生馬力が同じですので、燃費率の値が小さい方が使用燃料は少ないということになります。
 このように、統一した条件で燃料消費量の比較ができる非常に便利な値です。

 普通の市販車ならNAで180~250、ターボだと200~300、GT等のトップカテゴリの耐久レースのレーシングカーだとターボでも170~180くらいと、とても良い数字になります。

 この数値を使って、1時間で何リットルの燃料が消費されるかの計算ができます。

 例えば、下図の赤い点線のとおり、6000(rpm)付近の全開では、馬力(=軸出力)が50(ps)、燃費率(=燃料消費率)200(g/ps・h)ですので、50(ps)✕200(g)で燃料消費量は10000(g/h)。
 燃料比重を0.75(kg/L)として単位換算すると、1時間あたり約13リットルの燃料を使うことになります。

 これは、あくまで6000rpmの全開をキープした際の数値です。
 実際の耐久レースの試算では、走行区間中のアクセル全開率などの補正を入れ、実態と合わせ込みます。


 エンジンチューニングの悪い例ですが、例えばターボ車などでブーストを上げて10%馬力アップするのに15%も燃料が多く必要になったら、全開のラップタイムは上がっても、燃費は悪化し、耐久レースでの戦闘力は落ちてしまいます。

 耐久レースでは如何に効率を上げ、燃費率を向上させるかがポイント。
 この機会に燃費率(g/ps・h)や、耐久レースに興味を持ってくれる方がいたら幸いです。

 我々が実際に耐久レースで使用している燃費率向上の必須アイテムをショップにて販売しています。

また、燃費率についてより理解を深めたい方へ、こちらの本をお勧めします。